親がいなくなったら、誰を頼ればいいの?
ふと感じる不安。
「親がいなくなったら、私が全部背負うの?」
人生の節目にふとよぎるこの思い。
きょうだいのこと、自分の未来のこと——。
「自分だけでも精一杯なのに、きょうだいの面倒まで見られるの?」
そんな風に感じてしまうこともありました。
でもいつか、大なり小なり「支援する日」が来るかもしれない。
その時に慌てないために、今から少しずつ準備をしておきたい。
そう思うようになったんです。
支援への“抵抗”は、自然な感情
過去の私は「きょうだいを支援するなんてムリ」って思っていました。
その気持ちは、ごく自然なものだったと思います。
誰にも責められることじゃない。
でも、兄のことを少しずつ受け入れられるようになってから、
「支援していくこと」に対しての“覚悟”みたいなものが芽生えてきました。
全部を自分が背負う必要なんてない。
使える制度やサービスに、どんどん頼っていいんだって、今は思えています。
でも——それを知らないままでは、不安ばかりが募ってしまうんですよね。
成年後見制度って?
きょうだいを支援することは、義務ではありません。
「自分の余力の範囲で」「自分がやりたいことだけ」やればいい。
そのうえで、成年後見制度という仕組みもあります。
成年後見制度の基本
任意後見制度
本人が元気なうちに、将来の後見人を自分で決めておく制度です。
法定後見制度
本人の判断能力が不十分になったときに、家庭裁判所が後見人を選ぶ制度。
さらに「補助」「保佐」「後見」に分かれています。
※それぞれ手続きや申請方法が違うため、注意が必要です。
成年後見人の役割(厚生労働省より)
成年後見人は、
– 本人の財産管理(預金や不動産など)
– 福祉サービスや医療の契約手続き・費用の支払い
などを行います。
ただし、以下のようなことは職務に含まれません:
– 掃除や日用品の買い物
– 実際の介護や身の回りの世話
※ただし、家族が後見人の場合は現実的には柔軟に対応していることもあるかもしれません。
[厚生労働省:成年後見制度 はやわかり](https://guardianship.mhlw.go.jp/)
想像するだけでも、少しラクになれる
実際にその時が来ないとわからないことも多い。
でも、少しだけでも「こういう制度がある」と知っておくことで、
心の準備ができて、漠然とした不安がちょっとだけ軽くなりました。
厚労省のサイトはイラストも多く、わかりやすかったです。
一歩ずつ、前へ。
すぐに何かを決めなくてもいい。
でも「誰を頼るか」を少しずつ考え始めることは、
未来の自分を守ることにもつながります。
私も、少しずつ。
同じように悩んでいる誰かと、一緒に前に進めたら嬉しいです。
管理人 Cocone
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