「私が後見人になるの…?」と戸惑った日

前々回、成年後見人制度について少し触れました。

過去の私は「全部背負わなくてもいい」と思いながらも

心のどこかでずっとこう感じていました。

「じゃあ、誰がきょうだいの面倒を見るの?」

親からは

「世話はしなくてもいいけど、兄が亡くなったときは

お葬式くらいはしてあげて」

「それくらいは‟きょうだい”として、してあげて」

そうなふうに言われたこともあります。

でも正直、思いました。

お葬式だけ・・・?そんなわけにはいかない。

住むところは?

お金の管理は?

日々の生活はどうするの?

今でも全てを想像しきれず、不安な気持ちは残っています。

後見人になるとしたら、どうしたらいい?

不安を解消するために、今は少しずつ制度を学び始めています。

特に参考になったのが、厚生労働省のサイト:

成年後見はやわかり |厚生労働省
成年後見制度とは、知的障害・精神障害・認知症などによってひとりで決めることに不安や心配のある人が、いろいろな契約や手続をする際にお手伝いする制度です。

私がもし兄の後見人になるなら、「法定後見制度」のうちの

補佐人または後見人になるのだと思います。

制度の流れはこんな感じです:

1.まず、地域の相談窓口(福祉事務所や社協など)に相談

2.その後、家庭裁判所に申し立て

3.医師の診断書をもとに、家庭裁判所が「どの支援が必要か」を判断

4.後見人の決定

手続きには早ければ1~2カ月、長くて4カ月程度の時間がかかります。

後見人になったらどんなことをするの?

兄の生活に今後必要になりそうな支援を考えてみると――

・住まいの契約や施設入所の手続き

・通院や医療の管理

・金銭の出納や年金の手続き

・税金などの対応

など、ひとつひとつに大きな責任が伴います。

自分にも、きょうだいにも無理のない関わり方を

全部を完璧にやろうとしたら、きっと潰れてしまう…。

でも「できる範囲で」「やってあげたいこと」はやりたい。

そう思うようになりました。

そのために、今から少しずつ知っておきたい。その時に慌てないために

これからも一歩ずつ、学んでいきたいです。

最後に

「きょうだいだからやって当然」じゃない。

でも、やることがあるなら自分なりに関わる。

きょうだい児としての選択は一つじゃなくていいと思います。

管理人 Cocone

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